マンバ,ガルオ
山姥!
ギャル男!
マンバ「ハミル,聞いて!,私,女優のオーディションに合格したの」
ハミル「マンバ,すごいじゃないか!」
マンバ「しかもハリウッドだよ!」
ハミル「国際派女優か!」
マンバ「私,世界のヤマンバになる!」
ハミル「日本の誇りだ!」
ガルオ「日本の恥だろ!」
マンバ・ハミル「ガルオ,なに言ってるんだ!」
ガルオ「そんなメイクで海外に出ていくんじゃねーよ!」
マンバ「ガルオだって,ギャル男じゃないのよ!」
ガルオ「そう,俺はこの姿で苦労してきた,チャラい,チャラいと言われ,本当の俺はクソ真面目なのに!」
ハミル「ガルオ・・・大変だったな」
マンバ「やめればいいだけでしょ!」
ガルオ「やめれたらそうするさ!ううっ,俺はギャル中毒・・・医者にも診断された」
マンバ「どこのバカ医者よ!」
ハミル「ギャル中毒」
ガルオ「こんな姿だから,就職もままならず,いい年して,悪さして小銭稼ぎが関の山さ」
マンバ「まともに働きなさいよ」
ガルオ「あゝ,わかってるさ,でも俺みたいなチンピラギャル風情を雇ってくれるところなんて」
ハミル「・・・」
ガルオ「しかも悪さすると捕まるのは,いつも俺たち末端の人間ばかりなんだ」
マンバ「大元を捕まえないと悪さなんて無くならないじゃない!」
ハミル「・・・」
ガルオ「そうだ,なぜか捕まえないんだ,大きな組織だからな,1番大元は」
マンバ「できないんじゃなくて,やらないんでしょ」
ガルオ「あゝだろうな,いつも捕まえるのは実行役だけだからな,末端だけ捕まえて仕事してますアピールだ」
マンバ「本当はその手の犯罪はなくせるんでしょ」
ガルオ「あゝ,大元の組織だけ潰していけばすぐ終わる」
ハミル「・・・」
マンバ「大元の組織って」
ガルオ「そんなの決まってるだろう」
マンバ「潰せないの?」
ガルオ「オトモダチ」
ハミル「なあ」
マンバ・ガルオ「ハミル」
ハミル「その話だと一生なくならないよな,人を食い物にする犯罪は」
マンバ・ガルオ「そうだね」
ハミル「潰せないんだろう」
マンバ・ガルオ「今のところはね」
ハミル「でも潰しても同じことだからな」
マンバ・ガルオ「?」
ハミル「ホラ,恨みや憎しみが増すだけだから」
マンバ・ガルオ「まあ,そうだけど」
ハミル「いい組織に変えればいいんだよ」
マンバ・ガルオ「いい組織・・・」
ハミル「ガルオが言ってたみたいに,世の中に受け入れてもらえないと悪事するだろ,生きていかないといけないし」
ガルオ「そりゃそうだろ」
ハミル「犯罪って,なくせるんじゃないか!」
マンバ「ハミル,なに言ってるの?」
ハミル「いいこと思いついた!」
ガルオ「ルイコ!」
マンバ「タケ一!」
TO BE CONTINUED